高原一能です。群馬県のお気に入りの旅館を書きたいと思います。
まず一つ目は、水上温泉郷谷川温泉の「旅館たにがわ」です。関越自動車道水上ICから車で10分のところにあり、車でのアクセスもしやすいです。四季折々の谷川岳の景色を頼むことができるところに建つ大きな旅館で、かの太宰治もこの旅館で執筆活動を行ったことがあるそうで、太宰治のミニギャラリーも館内にあるので太宰ファンの人たちが泊まりにくることも結構あるそうです。ここのおすすめポイントは温泉と料理です。温泉はアルカリ性単純泉で無色透明です。特徴的なのが、脱衣所に敷き詰められている畳です。温泉の脱衣所の床が畳というのは珍しいので、大変印象に残ったのを覚えています。畳も足触りがよくふわふわしたやわらかい素材で、お風呂上りにはとても気持ち良かったです。広々とした檜造りの大浴場や岩風呂の露天風呂などどちらもゆっくりと温泉を楽しむことができます。また、珍しい歩行湯というものもあり、足つぼを刺激しながら歩くと心身ともにしっかりと温まることができます。そして温泉のあとは、食事です。地産地消にこだわった懐石料理です。最初に食前酒が用意されていて、お風呂上りにすっきりした味わいを楽しむことができます。食事時にはお品書きが用意されていて、出てくる料理が楽しみで仕方ありません。お刺身や上州牛などももちろんおいしいですが、岩魚の塩焼きがとってもおいしかったことが忘れられません。どの料理も丁寧につくられており、おいしく食べ進めていくと最後にはとてもお腹いっぱいになり動けなくなるくらいの量で、満足感がたっぷりです。
二つ目は、鬼怒川温泉の「若竹の庄」です。その名前の通り、広々とした敷地の中には竹が植えられており、とても優雅な雰囲気を味わうことができます。鬼怒川温泉街からは少し離れた鬼怒川沿いに位置し、比較的静かな場所です。公共機関で行く場合には「鬼怒川公園駅」から、無料送迎サービスを利用することができます。天井の高いロビーでは、チェックイン時に抹茶と茶菓子が出されます。抹茶を飲みなれないので作法とかは少し気になりますが、それでもおいしい抹茶を味わうことができました。建物自体はとてもおおきいですが、客室数は30室もないので、サービスがとても充実しているように感じます。温泉は、加水・加温の循環ろ過方式を採用しているので、源泉かけ流しを味わうことができないのが、残念ではあるものの、無色透明のアルカリ単純泉は温度も丁度よく、内風呂、露天風呂すべてがとてもきれいにつくられているので、その空間を十分に楽しむことができます。食事は、客室とは違う個室が用意されていて、懐石料理を食べることができます。食事の量も女性には適量で、最後までおいしく食べることができます。
三つ目は、伊香保温泉の「森秋旅館」です。伊香保の中心部にある石段街から徒歩3分のところに位置し、伊香保を訪れる人はきっと目にしたことがある旅館だと思います。とても大きな建物で、ロビーも客室も広々としていて昔ながらの雰囲気が漂っています。出迎えのおもてなしがとても気持ちいいです。温泉は伊香保温泉の特徴である茶褐色である「黄金の湯」の源泉かけ流しで、湯量も豊富です。ここの宿は、内風呂よりも露天風呂の方が広々として開放感があり四季折々の木々や山々を眺めながら入ることができるのでおすすめです。夕食は群馬の上州牛のステーキや舞茸の天ぷらがとてもおいしく、また土瓶蒸しも香りがよくおかわりしたくなるほどでした。旬のものを少しずつすべて味わうことができる量もおすすめポイントです。朝ごはんはバイキング形式ですが、朝から満足できる品数で、堪能することができます。